リスケのためのビジネスメール作成マナーと理由別の例文集

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リスケのためのビジネスメール作成マナーと理由別の例文集

予定していた打ち合わせや会議を変更しなければならないとき、多くの人が悩むのがリスケビジネスメールの書き方です。相手に迷惑をかけることは避けられないため、どのように依頼すれば失礼にならず、スムーズに日程を再調整できるのかが大切になります。件名や本文の表現、理由の伝え方、そして謝罪や感謝の言葉の添え方など、押さえるべきポイントは数多くあります。本記事では、リスケビジネスメールを送る際の基本マナーと具体的な例文を整理し、状況に応じた最適な伝え方を解説します。

この記事のポイント!

  • リスケビジネスメールに必要な基本マナー
  • 状況別に使えるリスケビジネスメールの文例
  • 相手に失礼にならない理由やお詫びの伝え方
  • リスケ後のフォローや返信の適切な対応方法
目次

リスケビジネスメールの基本

リスケとは何かとそのビジネスマナー

リスケはリスケジュールの略で、約束した予定を別日や別時間に変更することを指します。社内では略語として通じますが、社外や上位者への連絡では略語の多用は避け、日程の変更や日程の再調整のような丁寧な表現を用いることが望ましいとされています【2】。研究でも、日本語のビジネスメールは謝罪と依頼を組み合わせた形式が多く、相手への敬意を前提に文面が組み立てられる傾向が示されています【1】。相手の時間を一度確保してもらっている事実を踏まえ、連絡はできるだけ早く行い、必要な情報を簡潔に示す姿勢が信頼維持の鍵となります。

相手に失礼にならない伝え方の基本

相手の立場に立った配慮が前提です。冒頭で謝罪を述べ、理由は簡潔に、主観的な言い訳に聞こえない表現に整えます。必要以上に内情を明かさず、業務の都合や急な出張などビジネス上の言い回しにとどめます。研究では、日本語メールの依頼文は「恐縮」や「恐れ入りますが」といったクッション表現で相手の負担を和らげるパターンが多いと報告されています【2】。本文は一文を短めに保ち、元の約束の情報(件名、目的、想定時間など)を明示して誤解を避けます。最後に相手の都合を優先する一文を添え、返信しやすい導線を作るとやり取りが滞りにくくなります。

件名と宛名を正しく書くポイント

件名は内容が一目で分かり、優先度が伝わる文面にします。宛名は会社名や部署名を正式名称で記し、個人宛は様、会社宛は御中を使い分けます。署名には会社情報、部署、氏名、連絡先、必要に応じてオンライン会議のURLの送付予定などを明記すると、相手の確認コストを下げられます。特に件名の簡潔さは、受信者が大量のメールを処理する中で内容を即座に判断できるようにするため必須とされます【1】。

件名テンプレート(目的別)

目的件名例
予定変更の依頼【日程変更のお願い】◯◯打ち合わせについて
前日や当日の変更【至急】本日の◯◯打ち合わせ日程変更のお願い
オンライン会議【日程再調整のお願い】◯◯オンライン会議
日時確定の確認【日程変更の確認】◯月◯日◯時の打ち合わせ

リスケとビジネスメールの理由の伝え方

理由は短く、中立的な表現に整えます。具体名を出して優先順位を示すと相手に不快感を与えるおそれがあるため、業務の都合、社内調整のため、急な出張のためなど、相手の受け止め方に配慮した言い回しを選びます。研究でも、曖昧ながらも納得性のある理由を提示することで、相手の受容が高まるとされています【1】。事実関係を端的に述べたら、ただちに代替案の提示へ移ることが効果的です。

リスケとビジネスメールのお詫びの仕方

謝罪は本文冒頭で行い、重ねて末尾でもお礼とともに触れると誠意が伝わります。研究によれば、日本語メールでは謝罪と感謝を組み合わせた結びが標準化しているとされています【2】。過度に繰り返すと冗長になるため、冒頭でご迷惑をおかけし申し訳ございません、末尾でご対応に感謝いたしますの二段構成にすると整います。文面には変更後の日程は厳守する姿勢を示し、信頼を補強します。

電話とメールをどう使い分けるか

当日や前日など時間的余裕がない場合、まず電話で要点を伝え、その後メールで記録を残します。相手との関係や社内ルールに応じて、電話一本で済ませるのではなく、メールで新しい日時、場所、オンライン会議のURL、参加者、想定所要時間を整理して送付することが推奨されます【1】。電話に出られなければ、メールで連絡済みである旨と再度の連絡予定を添えます。

代替日を複数提示する工夫

やり取りを最小化するには、元の予定に近い日付と時間帯で三つ程度の候補を提示します。各候補には所要時間と開催形式(往訪、来社、オンライン)を添え、オンラインの場合は使用ツールとURLの送付予定を明記します。相手の都合を優先する一文を添えることで、候補が合わない場合の返信もしやすくなります。

リスケビジネスメールの例文と実践

社外の取引先に送る場合の定型文

社外の取引先に対してリスケビジネスメールを送る際は、特に丁寧さと誠意が求められます。研究でも、日本語のビジネスメールは冒頭で謝罪を明示し、その後に理由・依頼・感謝を組み合わせる型が定着していることが確認されています【1】【2】。そのため、まずは相手への迷惑に対する謝罪を述べ、業務上の理由を簡潔に伝え、代替候補を提示する流れを守ることが重要です。

以下は、実際に使える定型文の一例です。


基本定型文(候補日を複数提示する場合)

お世話になっております。
株式会社◯◯の◯◯でございます。

◯月◯日に予定しておりました◯◯打ち合わせにつきまして、社内業務の都合により当日の参加が難しくなってしまいました。大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。

つきましては、下記いずれかの日程に変更いただくことは可能でしょうか。

第一候補:◯月◯日(◯)◯時〜◯時(所要60分)
第二候補:◯月◯日(◯)◯時〜◯時(所要60分)
第三候補:◯月◯日(◯)◯時〜◯時(所要60分)

上記で難しい場合は、貴社のご都合のよい日時をご教示いただけますと幸いです。お手数をおかけし恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。

署名


バリエーション例文(候補日が少ない場合)

お世話になっております。
株式会社◯◯の◯◯でございます。

◯月◯日に予定しておりました◯◯の打ち合わせにつきまして、急な出張が入り、参加が難しくなりました。誠に申し訳ございません。

恐れ入りますが、以下の日程で再調整いただけますでしょうか。

候補日:◯月◯日(◯)◯時〜◯時(所要60分)

他の日程をご提示できず心苦しい限りですが、もしご都合が合わない場合は別の候補をご指定いただけますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。

署名

社内で上司や同僚に送る場合の書き方

社内宛のリスケビジネスメールは、社外ほど形式的な敬語は必要ない場合もありますが、基本的な礼儀は変わりません。特に上司や部門長への依頼では、相手が判断しやすいよう要点を簡潔にまとめ、候補日を複数提示することが求められます。

研究によると、日本語ビジネスメールは「依頼」と「謝罪」を一文の中で組み合わせ、相手に配慮を示すスタイルが多いとされます【1】【2】。社内の場合でも、この型を意識することで不快感を与えず調整を進められます。

共有カレンダーや予定表を同時に更新し、再招集を依頼する一文を加えると調整が一度で済み、業務効率も上がります。略語や社内用語が通じる分、メール全体は簡潔で問題ありませんが、上位者には背景の理由を一文添えることで判断が早まります。

基本定型文(上司宛)

◇◇部 ◯◯部長
△△部の◯◯です。

◯月◯日◯時に予定しておりました◇◇会議ですが、業務の都合により参加が難しくなってしまいました。大変申し訳ございません。

恐れ入りますが、下記候補のいずれかに日程を変更させていただけますでしょうか。

第一候補:◯月◯日(◯)◯時〜◯時
第二候補:◯月◯日(◯)◯時〜◯時
第三候補:◯月◯日(◯)◯時〜◯時

上記で難しい場合は、別途ご都合をお知らせいただけますと幸いです。日程が確定しましたら、共有カレンダーを更新し再度招集をお送りいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

署名


バリエーション例文①(同僚宛)

◯◯さん

お疲れさまです。△△の◯◯です。

◯月◯日◯時のプロジェクト定例ですが、急な打ち合わせが入り参加できなくなりました。申し訳ありません。

可能であれば、以下の日程で再調整できないでしょうか。

候補1:◯月◯日(◯)午後
候補2:◯月◯日(◯)午前

決まり次第、予定表を更新します。ご確認お願いします。

署名

バリエーション例文②(背景を明示する場合)

◇◇部 ◯◯課長

お疲れさまです。△△部の◯◯です。

◯月◯日◯時に予定しておりました進捗会議ですが、同時間帯に顧客先での商談が入ったため参加できなくなりました。ご迷惑をおかけし、申し訳ありません。

代替日として以下を提案いたします。

第一候補:◯月◯日(◯)午後
第二候補:◯月◯日(◯)午前

日程が決まりましたら、招集を再送いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

署名


バリエーション例文③(短文・チャット併用想定)

◯◯さん

明日の定例ですが、急用で参加が難しくなりました。
以下の日程で再調整をお願いできますか?

・◯月◯日午後
・◯月◯日午前

決まったらカレンダー更新します。


このように、社内では相手の立場や役職に応じて文面を使い分けることが効果的です。上司宛は背景を明記して判断を促し、同僚宛は簡潔にまとめるのが最適といえます。

オンライン会議をリスケする文例

オンライン会議は移動が不要で柔軟に設定できますが、その分スケジュール変更の依頼も頻繁に発生しやすい特徴があります。研究でも、日本語のビジネスメールにおいては依頼と謝罪をセットで伝える型が基本であり【1】【2】、オンライン会議のリスケにおいても同様の構成が推奨されます。

相手に配慮しつつ、候補日を複数提示し、使用するツール(Zoom、Teams、Google Meetなど)を明示することで混乱を避けることができます。また、URLや接続方法は日程確定後に共有する旨を添えると安心感を与えられます。


基本定型文(候補日を複数提示する場合)

お世話になっております。
株式会社◯◯の◯◯でございます。

◯月◯日に予定しておりましたオンライン会議につきまして、社内調整のため時間を変更させていただきたくご連絡申し上げます。ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。

恐れ入りますが、以下いずれかの日時で再調整いただくことは可能でしょうか。

第一候補:◯月◯日(◯)◯時〜◯時(30分)
第二候補:◯月◯日(◯)◯時〜◯時(30分)
第三候補:◯月◯日(◯)◯時〜◯時(30分)

使用ツールは従来どおり◯◯を予定しております。確定後に接続URLをご共有いたします。ご多用のところ恐縮ですが、ご検討のほどお願いいたします。

署名


バリエーション例文①(直前変更の場合)

お世話になっております。
株式会社◯◯の◯◯です。

本日予定しておりましたオンライン会議ですが、急な対応案件が発生し、開始時間を変更せざるを得なくなりました。直前のご連絡となり誠に申し訳ございません。

可能であれば、以下の時間に変更させていただけますでしょうか。

候補:本日◯時30分〜(30分)

大変ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

署名


バリエーション例文②(ツール変更を伴う場合)

お世話になっております。
株式会社◯◯の◯◯でございます。

◯月◯日に予定しておりましたオンライン会議ですが、システムの都合によりツールをZoomからTeamsに変更し、日程も再調整させていただきたく存じます。急なお願いで恐縮ですが、下記候補にてご検討いただけますでしょうか。

第一候補:◯月◯日(◯)午前10時〜(30分)
第二候補:◯月◯日(◯)午後3時〜(30分)

確定後に新しい接続URLをご案内いたします。ご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

署名


バリエーション例文③(社内メンバー宛の簡易文面)

◯◯さん

明日のオンライン定例ですが、別案件のため参加が難しくなりました。以下の候補で再調整をお願いできますか?

・◯月◯日午前
・◯月◯日午後

決まったらTeamsの予定を更新します。よろしくお願いします。

オンライン会議は物理的制約がない分、調整の柔軟さが期待されますが、その一方で直前の変更も生じやすくなります。こうした場合でも、謝罪と依頼を一文に含め、候補日を示す型を守ることで相手の負担を減らし、迅速に再調整が可能となります。

電話がつながらないときの送信文例

電話で直接伝えることができなかった場合は、まずメールで要件を簡潔に伝え、再度電話する意思を添えるのが適切です。研究でも、ビジネスメールは「状況説明と依頼を一文に含める」スタイルが多く見られ【1】【2】、相手の負担を減らす効果があります。

特に社外の取引先に対しては、丁寧な謝罪を添え、候補日を複数示し、電話での追っての連絡を明記することで、相手に安心感を与えることができます。


基本定型文(候補日を提示する場合)

お世話になっております。
株式会社◯◯の◯◯でございます。

先ほどお電話いたしましたが、ご不在でしたため、取り急ぎメールにて失礼いたします。◯月◯日に予定しておりました◯◯打ち合わせについて、急な出張により日程を変更させていただきたく存じます。ご迷惑をおかけし申し訳ございません。

以下、候補日をご提示いたします。

第一候補:◯月◯日(◯)◯時〜◯時(60分)
第二候補:◯月◯日(◯)◯時〜◯時(60分)
第三候補:◯月◯日(◯)◯時〜◯時(60分)

上記が難しい場合は、ご都合のよい日時をご教示いただけますと幸いです。本日◯時頃にあらためてお電話いたします。何卒よろしくお願いいたします。

署名


バリエーション例文①(候補が1つのみの場合)

お世話になっております。
株式会社◯◯の◯◯です。

先ほどお電話いたしましたが、ご不在でしたため、メールにて失礼いたします。◯月◯日の◯◯打ち合わせですが、都合により日程変更をお願いしたくご連絡しました。誠に恐縮ですが、下記日時に変更させていただけますでしょうか。

候補:◯月◯日(◯)◯時〜◯時(60分)

他の候補をご用意できず申し訳ございません。ご都合が合わない場合は、ご希望の日時をお知らせいただければ幸いです。後ほど再度お電話させていただきます。

署名

バリエーション例文②(上司宛の簡潔文面)

◯◯部長

お疲れさまです。△△部の◯◯です。

本日予定しておりました◯◯会議ですが、急な社内調整のため参加が難しくなりました。申し訳ありません。

以下の日程で再調整いただければ幸いです。

第一候補:◯月◯日午後
第二候補:◯月◯日午前

本日中に改めてご相談のお電話を差し上げます。よろしくお願いいたします。

署名


バリエーション例文③(チャット連絡と組み合わせる場合)

◯◯さん

お電話がつながらなかったため、メールにて失礼します。明日の会議ですが、都合により変更をお願いしたいです。

候補:◯月◯日午後 または ◯月◯日午前

ご都合のよい方をお知らせください。のちほど再度お電話いたします。


電話連絡がかなわなかった場合は、必ず「後で再度電話する」旨を記載しておくことが大切です。相手に安心感を与えると同時に、ビジネス上の信頼関係を損なわずに済みます。

体調不良で送るリスケとビジネスメール

体調不良による日程変更は、相手に迷惑をかけると同時に自身の健康管理にも関わるため、特に慎重な対応が求められます。研究によると、日本語ビジネスメールでは「理由の明示は簡潔に」「謝罪と依頼をセットで伝える」型が多く使われており【1】【2】、体調不良の場合もこの原則に沿うのが適切です。

具体的には「体調不良のため」と述べる程度で十分であり、詳細な私的情報は開示しないことが望ましいとされています。相手への影響を最小限にするため、早めの連絡と複数の候補日の提示が大切です。当日や前日に連絡する場合は、まず電話で事情と謝意を伝え、続けてメールで記録を残す形にすると、誠意が伝わりやすくなります。


基本定型文(一般的なケース)

お世話になっております。
株式会社◯◯の◯◯でございます。

◯月◯日に予定しておりました◯◯打ち合わせにつきまして、体調不良のため出席が難しくなりました。直前のお願いとなりご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。

つきましては、以下の日程で再調整をお願いできますでしょうか。

第一候補:◯月◯日(◯)◯時〜(60分)
第二候補:◯月◯日(◯)午後
第三候補:◯月◯日(◯)午前

上記が難しい場合は、ご都合のよい日時をお知らせいただけますと幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。

署名


バリエーション例文①(前日や当日の場合)

お世話になっております。
株式会社◯◯の◯◯です。

明日予定しておりました◯◯会議ですが、体調不良により参加が難しい状況です。急なお願いとなりご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。

以下の日程で再調整をお願いできますでしょうか。

候補:◯月◯日(◯)午後 または ◯月◯日(◯)午前

取り急ぎメールにてご連絡いたしましたが、このあとお電話でも改めてお詫びとご相談をさせていただきます。

署名


バリエーション例文②(社内上司宛)

◯◯部長

お疲れさまです。△△部の◯◯です。

明日の進捗会議ですが、体調不良のため出席が難しい状況です。ご迷惑をおかけし申し訳ございません。

可能であれば以下の日程で再調整いただけますでしょうか。

第一候補:◯月◯日午前
第二候補:◯月◯日午後

日程が確定しましたら、すぐに共有カレンダーを更新いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

署名


バリエーション例文③(同僚宛の簡易メール)

◯◯さん

お疲れさまです。△△です。

本日の定例ですが、体調不良のため参加できません。申し訳ありません。

以下の日程で再設定をお願いできますか?
・◯月◯日午後
・◯月◯日午前

決まり次第、予定表を更新します。


体調不良によるリスケは、相手に迷惑をかけやすいだけに、誠実な謝罪と簡潔な理由提示が信頼維持の鍵となります。背景を細かく説明する必要はなく、要点を抑えた短い表現で十分です。

候補日が少ないときの依頼方法

日程変更を依頼する際には、複数の候補日を提示することが基本ですが、業務や出張の都合でどうしても一日しか候補を出せない場合もあります。その際には、相手に配慮した表現を添えることで印象が和らぎ、了承を得やすくなります。

研究でも、日本語のビジネスメールにおいては「制約の説明と依頼をセットにする」型が一般的であり【1】【2】、事情を簡潔に述べると同時に相手への謝意を加えることで、誠意が伝わるとされています。

可能であれば、同日の異なる時間帯を複数提示することで調整の余地を広げられます。また、翌日以降の仮候補を一行で記載しておくと、相手側で代替案を検討しやすくなります。


基本定型文(一日のみ候補を提示する場合)

お世話になっております。
株式会社◯◯の◯◯でございます。

◯月◯日に予定しておりました◯◯打ち合わせですが、業務の都合により当日参加が難しくなりました。直前のお願いとなりご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。

大変恐縮ですが、以下の日程で再調整をお願いできますでしょうか。

候補:◯月◯日(◯)◯時〜◯時(60分)

ほかの日程をご提示できず心苦しいのですが、難しい場合は翌週以降で調整いただければ幸いです。お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

署名


バリエーション例文①(同日内で複数時間を提示)

お世話になっております。
株式会社◯◯の◯◯です。

急な業務の都合により、打ち合わせの日程を変更させていただきたくご連絡しました。候補日が限られており、大変恐縮ですが下記のいずれかでご調整いただけますでしょうか。

候補日:◯月◯日(◯)
・午前10時〜11時
・午後2時〜3時
・午後4時〜5時

もし上記が難しい場合は、翌日以降で改めてご相談させていただきたく存じます。ご検討のほどお願い申し上げます。

署名

バリエーション例文②(社内上司宛)

◯◯部長

お疲れさまです。△△部の◯◯です。

来週の部内会議ですが、どうしても◯月◯日のみしか候補が出せず恐縮ですが、以下の時間で調整いただけますでしょうか。

・午前10時〜
・午後3時〜

別日程をご提案できず申し訳ございません。難しい場合は翌週以降で再度調整させていただきます。よろしくお願いいたします。

署名


バリエーション例文③(柔軟性を示す簡易型)

◯◯様

ご多用のところ失礼いたします。◯月◯日の打ち合わせについて、急な都合により日程変更をお願いしたくご連絡しました。

恐縮ですが、◯月◯日中でしたら終日調整可能です。もし合わない場合は、翌日以降でご都合のよい日時をいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

署名


候補が限られる場合でも、相手の負担を減らす言葉を添えることで、依頼の印象は大きく変わります。時間帯の幅を持たせることや、翌日以降の柔軟な姿勢を示すことが、スムーズな合意形成につながります。

リスケとビジネスメールの返信の基本

リスケ依頼を受けた際の対応は、誠実かつ迅速さが鍵となります。研究によれば、日本語ビジネスメールでは「受領の明示→可否の判断→代替案の提示→確定の確認」という流れが基本的に守られており【1】【2】、この順序に従うことで相手に安心感を与え、調整を効率的に進めることができます。

特に返信のスピードは信頼関係に直結します。都合がつかない場合でも、まず「メールを受け取りました」と伝えるだけで相手の不安を軽減できます。そのうえで、候補のいずれかを選ぶか、新たに提示する選択肢をまとめて伝えるのが望ましい対応です。最終的に日程が確定したら、カレンダー招待を送信するなど、記録を残す工夫を忘れないようにしましょう。


基本定型文(候補の中から選ぶ場合)

お世話になっております。
株式会社◯◯の◯◯です。

日程変更のご連絡をいただきありがとうございます。ご提示いただいた候補日の中で、第二候補の◯月◯日(◯)◯時にて問題ございません。

当日はどうぞよろしくお願いいたします。念のため、カレンダー招待をお送りいたしますのでご確認ください。

署名


バリエーション例文①(候補が難しい場合)

お世話になっております。
株式会社◯◯の◯◯です。

日程変更のご連絡をありがとうございます。いただいた候補日は都合がつかず恐縮ですが、以下の日程はいかがでしょうか。

・◯月◯日(◯)午前
・◯月◯日(◯)午後

お手数をおかけしますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

署名


バリエーション例文②(まず受領を伝える場合)

お世話になっております。◯◯です。

日程変更のご連絡を承りました。直ちに社内調整のうえ、追ってご連絡いたします。まずは受領のご報告まで申し上げます。

取り急ぎのご連絡となり恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

署名


バリエーション例文③(社内宛の簡潔な返信)

◯◯さん

リスケ了解しました。◯月◯日午前で調整済みにしました。共有カレンダーに反映済みです。よろしくお願いします。

ポイント整理

  • 受領の明示は必須(安心感を与える)
  • 候補の中で選ぶ場合は即答し、確定を明記する
  • 難しい場合は一度に複数案を提示し、往復を減らす
  • 社内宛は簡潔でもよいが、共有カレンダー更新など実務対応を添えると丁寧

こうした流れを守ることで、相手との信頼関係を維持しつつ、調整業務の効率も高められます。

変更後に送る感謝メールの重要性

日程変更に応じてもらうことは、相手に時間的・精神的な負担をお願いしている行為です。そのため、変更後には必ず感謝を伝えることが信頼関係を保つうえで不可欠です。研究によると、日本語ビジネスメールでは謝意と確認を組み合わせることが多く【1】【2】、感謝メールを「お礼+最終確認」として活用するのが実務的にも有効とされています。

当日の冒頭で口頭でお礼を述べることはもちろん、メールでは次のような役割を持たせると効果的です。

  • 変更後の日程や開催方法の最終確認
  • 議題や所要時間、準備物の再掲による相手の確認負担軽減
  • フォローの姿勢を示すことで、好印象の醸成

感謝と確認を兼ね備えたメールは、単なる形式的な挨拶にとどまらず、双方の業務効率を高める役割も果たします。


基本定型文(社外取引先宛)

お世話になっております。
株式会社◯◯の◯◯でございます。

この度は日程変更にご対応いただき、誠にありがとうございます。改めて、以下の内容でお打ち合わせを予定しております。

日時:◯月◯日(◯)◯時〜◯時(所要60分)
方法:オンライン会議(Zoom)
議題:◯◯プロジェクト進捗の確認
準備物:当日資料一式

当日はよろしくお願いいたします。ご不明な点などございましたらご遠慮なくお知らせください。

署名


バリエーション例文①(社内宛・上司へのメール)

◯◯部長

お疲れさまです。△△部の◯◯です。

会議の日程変更にご調整いただき、ありがとうございます。念のため、再度内容を確認させていただきます。

日時:◯月◯日(◯)◯時〜
場所:第3会議室
議題:新企画案のレビュー

準備物は当日までに資料を配布いたします。当日はどうぞよろしくお願いいたします。

署名


バリエーション例文②(同僚宛・簡易メール)

◯◯さん

日程変更の件、対応ありがとう!
再確認ですが、◯月◯日午後2時からの30分、Teamsでの打ち合わせで問題ないよね。議題は進捗確認と次のタスク割りです。よろしくお願いします。


バリエーション例文③(直前確認を兼ねる場合)

お世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。

この度は日程を再調整いただきありがとうございます。明日の会議について、以下で最終確認させてください。

日時:◯月◯日(◯)10時〜11時
方法:訪問(貴社会議室)
議題:◯◯案件の方向性確認

当日は開始前に再度お礼をお伝えさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

署名


ポイント整理

  • 感謝表現と最終確認をセットにする
  • 議題や所要時間を明示し、相手の確認負担を減らす
  • 社外宛は丁寧に、社内宛は簡潔さを優先して差別化する
  • 当日の冒頭でも必ず口頭で感謝を添える

感謝メールは単なる形式ではなく、次のアクションを明確にし、業務効率と人間関係の両面で価値を生むツールとして活用できます。

日程調整ツールを使った効率的な方法

参加者が多い会議や三者以上の調整は、日程調整ツールの利用で往復の手間を減らせます。候補の自動提示や参加者の空き時間の集約、リマインドの自動化、オンライン会議URLの自動発行などが代表的な機能です。共有カレンダーと連携し、確定後の招待送信まで自動化すれば、メール往復を最小限にできます。

調整さん

機能別の整理(例)

機能概要
候補自動生成空き時間から自動で候補を提示
参加者集約複数人の可否を一画面で確認
リマインド前日や当日に自動通知を送付
URL発行オンライン会議リンクを自動作成

リスケビジネスメールのまとめと注意点

・略語は社外や上位者には避け丁寧な表現を用いる
・連絡は早さが最優先で理由は簡潔に伝える
・件名は用件が一目で分かる明確な文面にする
・宛名は正式名称で敬称を正しく使い分ける
・冒頭で謝罪し末尾で感謝を添える二段構成にする
・代替日は三つ程度を同一条件でそろえて提示する
・オンラインか往訪かなど開催形式を明確に記す
・当日や前日は電話のうえ記録目的でメールを送る
・相手の都合を最優先する一文を忘れずに添える
・受領連絡を先に出して不安を解消してから調整する
・確定後は招待と議題を再送し準備物を共有する
・体調不良時は詳細を避け早めに候補を提示する
・候補が少ない場合は事情を述べ時間帯の幅を出す
・再調整は原則一度までとし変更後は厳守する
・当日の冒頭でも口頭で感謝を伝えて関係を良くする
・リマインダーやカレンダー招待を活用して忘れを防ぐ
・研究成果を踏まえ謝罪と依頼の型を適切に組み合わせる
・国際比較の知見を参考に文化差への配慮を意識する


参考文献一覧

【1】明治大学機関リポジトリ: 日英日程調整電子メールの共通性と個別性 (PDF)

【2】早稲田大学リポジトリ: コミュニケーション行為としての日本語ビジネスメール (PDF)


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